言葉では解けないこと
伝えたり表現するとき、言葉が、たまに足りないことがあるので、
アートというツールをつかっています。
でも、言葉を生業としている方々というのもいらっしゃる。
小説を書く方や、詩を書く方や、コラムニストの方、
もしくは、ニュースなんかを読み上げる方、なんていうのも。音としての言葉。
もっと言葉を上手に駆使できたら、それが、随分大変な作業だったとしても、
言葉をもってして、ずるり、とくすぶっているものを取り出せたら。
例えば、厚く張りすぎた内壁とか、膿んでしまったできものとか、そういうものです。
毎日の生活の中では、滅多に、説明したり、タイトルを与えることの無い、
感情だったり、物事だったり。
それが、コアに近ければ近いほど、説明する言葉はどこまでも単純になって、
なんだか足りない気がしてくるのです。
感情の根本を例える言葉はシンプルでしかありえない、
なんて書かれているのを読んだことがありますが、本当だなー、と最近やけに思います。
年齢を重ねていくと、色々なことが随分シンプルになりました。
出会う人の数は増えてくるので、もちろん面倒だってありますが。
シンプルになっていくこれまでの過程のなかに、
たくさん膿がたまったり、内壁が張ったりしているみたいです。
でも、とりだす道具がないので、アートという道具をつかいます。
これを言葉でだせる方は本当に素晴らしい。
自分で呪文を生み出せるとは。
by mamakilala
| 2006-02-05 02:16
| Archive - Oct 2011